一般社団法人鎮守の森コミュニティ推進協議会は、
地域にとって古くから精神的な支柱である
鎮守の森やお祭り、
地域文化の再評価を通じ、
地域コミュニティ再生を支援しています。
その3つの柱が、
「鎮守の森自然エネルギーコミュニティ構想」
「鎮守の森セラピー(森林療法)」
「お祭りと地域文化の活性化支援」です。
2021.1.12 | 関連会社の陽野ふるさと電力株式会社が、総務省の令和2年度「ふるさとづくり大賞」を受賞しました。 |
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2021.5.25 | 陽野ふるさと電力株式会社寺沢川発電所が運転を開始しました。 |
2022.2.26 | 陽野ふるさと電力株式会社の定時総会が開催されました。 |
2022.3.17 | 鎮守の森コミュニティセミナー2022が京都大学アカデミアフォーラムin丸の内で開催されました。 |
2022.4.18 | 関連会社「陽野ふるさと電力株式会社」が、令和4年第16回みどりの式典にて、緑化推進運動功労団体内閣総理大臣賞を受賞しました。 |
2022.6.14 | 早稲田大学人間科学部(原教授ゼミ)で、鎮守の森コミュニティの活動と秩父での小水力発電事業のプレゼンを行いました。 |
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鎮守の森コミュニティ推進協議会(略称:鎮守協)は、鎮守の森コミュニティ研究所(所長=京都大学こころの未来研究センター教授・広井良典)の研究成果を踏まえて、実践面から地域コミュニティを再生発展させていくことを目的に2014年に設立されました。なお、鎮守の森コミュニティ研究所は、鎮守の森と現代社会の新たな関わりを考えるシンクタンクです。
かつて日本では、地域やコミュニティの中心として神社やお寺がありました。現在でも全国に存在する神社・お寺の数はそれぞれ約8万1千、約8万6千にのぼります。あれほど多いと思われるコンビニの数も5万店弱なので、これは大変な数と言えます。これほどの数の“宗教的空間”が全国にくまなく分布している国はむしろ珍しく、戦後、急速な都市への人口移動と経済成長へのまい進の中で、そうした存在は人々の意識の中心から単に一時的にはずれていっただけなのです。
近年、地域コミュニティへの関心が高まる中で、こうした神社やお寺という、高度成長期に人々の関心の中心からはずれていった場所を地域の貴重な“社会資源”として再評価し、それを子育てや高齢者ケアなどの福祉的活動や、環境学習等の場として活用するという例が現れてきています。
以上のような関心を踏まえ、自然やスピリチュアリティ(物質的なものを超えた精神的価値)と一体になったローカル・コミュニティの拠点としての「鎮守の森」を軸として、自然エネルギーやケア、地域再生との関わりなど、現代におけるその新たな意義と可能性を、実践的な活動とともに探求していくことを目的としています。
具体的には、地域ならではの優位性のある事象や発展の芽となる事物、さらには固有の課題などを調査、分析して地域のみなさまと協働で改革を進めています。なお、2018年には社叢学会と連携して鎮守の森育成基金を設立、鎮守の森の保全育成や過疎地の神社の支援を行っています。なお、その活動原資は出光クレジットのカード会員様のご寄付を中心に、みなさまのご好意を集結したものです。
2014年11月~2015年2月
先導的な低炭素地域づくりに向けた環境省の平成26年度事業を受託。岐阜県中津川市の護山神社周辺で自然エネルギー開発のFS調査を行った。
具体的には、地元のみなさんとともに地域のエネルギー需要量調査を実施し、小水力発電設備設置の具体的計画作成した。さらに、護山神社の鎮守の森の植生調査を実施し、日本固有種の存在を確認。地域の新たな魅力を発見した。
2016年4月~2019年3月
荒川の恵みを生かす世代間交流プロジェクトとして「荒川区ふるさと絵本づくり」「秩父ふるさと絵本づくり」を地域の多世代の住民とともに展開した。これは環境省が取り組む自然環境保護推進を次世代に語り継ぐプロジェクトの一環であり、荒川の上流・秩父市と下流・荒川区で自然、歴史、文化、生活、仕事、遊び…などを絵本とし、それをツールに若い世代に語り継いでいくことを目的としたものである。
2016年12月~2017年2月
平成28年度水力発電事業化促進事業費補助金(地域理解促進)で、飯南町民に地域における水力発電事業への理解促進活動を展開。
地域における検討会(ミーティング)2回と小水力発電セミナー1回実施し、水力発電紹介パンフレットを作製した。地域住民の水力発電に対する理解が促進した。さらに、水力発電所に対する期待と不安を洗い出すことにより、課題の整理や解決の方向性の検討ができた。
2017年6月3日
2017年加須市の藤まつりの際に、21名の参加で鎮守の森セラピーを実施。玉敷神社の創建は、第42文武天皇の御代、大宝3年(703年)と伝えられ、旧埼玉郡の総鎮守、騎西領48カ村の総氏神として「騎西の神明様」の通称で厚い信仰を集めていた。当神社の社叢は、400年を超える銀杏の大木や藤の巨木などがあり、鎮守の森セラピーの場所としては適しており、参加者のセラピー効果は良好だった。
2018年4月8日
2018年、参加者21名で鎮守の森セミナーとセラピーを実施。日常の喧騒から逃れて鎮守の森の静寂に包まれながらのヨガ、そして瞑想、昇殿しての正式参拝――聖なる環境で自分自身を振り返ることで、さまざまな感覚を体験することができた。加えて、一般の人には入れない鎮守の森エリアを、森林担当の技官に案内してもらい、明治神宮の杜の素晴らしさに直接触れることができたのは、大きな収穫だった。
2021年10月25日
武甲山未来フォーラムは、地域住民とともに秩父のシンボル武甲山の景観、文化、経済・観光……など多方面からあるべき姿を考え実現し、次世代につないでいくために設立された一般社団法人。麓の豊かな水資源の活用と、安定した活動資金獲得に向けて小水力発電事業も進めている。10月25日には、改めて武甲山の現状を調査把握し、今後の事業展開を考えるため武甲山登拝と御嶽神社正式参拝を行い、決意を新たにした。
1944年函館市生まれ。1966年小樽商科大学商学部卒。同年出光興産株式会社入社、取締役、関係会社社長を経て2005年退職。2006年千葉大学入学、大学院園芸学研究科修士課程から博士課程修了、2011年9月博士(農学)学位取得。博士論文テーマ「医療環境の変化に対応した病院緑化と患者・職員の意識の研究」。森林インストラクター・森林セラピストの資格取得。京都大学こころの未来研究センター連携研究員、東京都荒川区自治総合研究所特別研究員。2018年8月 社会貢献活動として鎮守の森保全育成基金を設立。2019年1月 陽野ふるさと電力(株)副社長就任、2020年12月(一社)武甲山未来フォーラム副代表就任。
1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務をへて96年より千葉大学法経学部助教授、2003年同教授。2016年より京都大学こころの未来研究センター教授専攻は公共政策及び科学哲学。著書に『定常型社会』(岩波新書)、『人口減少社会という希望』(朝日選書)、『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』(岩波新書)など多数。『日本の社会保障』(岩波新書)でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で大仏次郎論壇賞受賞。
会長 | 宮下 佳廣 |
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専務理事 | 鳥海 翔 |
理事・事務局長 | 成田 芳生 |
理事 | 広井 良典 那須 守、脇屋 中行、山本 尚幸 |
監事 | 萩原 循 |
技術顧問 | 松尾 寿裕 |
会員 | 宇都宮 卓哉、中嶋 泰雄、加藤 秀敏 |
所長 | 広井 良典 |
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副所長 | 宮下 佳廣 |
特別研究員 | 松尾 寿裕 |
[主たるテーマ]
(1)鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想
(2)鎮守の森セラピー(鎮守の森・森林療法)
(3)祭りと地域再生・活性化
会 費●正会員費/年5,000円
●賛助会員費1口/年100,000円
●協力会員費1口/年10,000円
会費払込先三井住友銀行 大塚支店 №2085810
一般社団法人鎮守の森コミュニティ推進協議会
シャ)チンジュノモリコミュニティスイシンキョウギカイ
地域再生や地元の活性化に関心のある個人、法人、団体の仲間を募集しています。定款第35条により、正会員、賛助会員は当協議会の事業に参加する権利を有します。
5月 | 長野県栄村にて地域おこし協議 |
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7月 | 稲毛浅間神社にて鎮守の森セラピー実施 |
8月 | 環境省「先導的な低炭素地域づくりFS調査」受託 |
2015年 | |
3月 | 環境省委託事業「草の根活動支援事業」(秩父・皆野町)採択 |
7月 | ローカルサミットin高野山にて活動報告 |
8月 | 出雲大社相模分祠にて鎮守の森セラピー実施 |
11月 | 秩父華厳の滝「ヒーリングナイト」で小水力発電デモ&松尾貴臣コンサート実施 |
2016年 | |
1月 | 法政大学キャリアデザイン学会で講演(宮下会長) |
5月 | 玉敷神社にて鎮守の森セラピー実施 |
7月 | 秩父華厳の滝「ヒーリングナイト」参加 |
8月 | Wood in Cultureで講演(宮下会長) |
11月 | 常陸の国総社宮で鎮守の森セラピー実施 |
12月 | 伊勢神宮(指導神職研修)で講義 |
2017年 | |
1月 | 秩父ふるさと絵本づくりキックオフ /島根・飯南町「小水力発電セミナー」 |
5月 | 玉敷神社・鎮守の森セラピー実施 |
7月 | 荒川区ふるさと絵本づくりキックオフ /埼玉・三峯神社・鎮守の森研修開催 |
11月 | 静岡・小國神社・事任八幡宮訪問 |
2018年 | |
4月 | 鎮守の森セミナーin明治神宮実施 |
5•6月 | ふるさと絵本読み聞かせ会(荒川・秩父) |
7月 | 鎮守の森保全育成基金設立 |
9月 | 武甲山調査登山(未来フォーラム設立準備) |
2019年 | |
1月 | 陽野ふるさと電力㈱設立 |
2•3月 | 秩父/荒川ふるさと絵本完成発表会 |
8月 | 環境省受託事業「ふるさと絵本づくり」第3弾 小田原でスタート |
10月 | 福島県で小水力発電事業アプローチ開始 |
12月 | 「秩父第二プロジェクト定峰川」スタート(水位計設置) |
2020年 | |
1月 | 環境省受託事業「ふるさと絵本づくり」第3弾 小田原市で展開 |
5月 | 陽野ふるさと電力㈱ 発電所着工 |
11月 | 神奈川県清川村で地元有志と小水力発電事業展開に向けた研究開始 |
12月 | 一般社団法人武甲山未来フォーラム設立 |
2021年 | |
1月 | 関連会社「陽野ふるさと電力株式会社」が、令和2年度「ふるさとづくり大賞」(総務省)を受賞 |
2月 | 「鎮守の森コミュニティセミナー2021」をYouTubeと京大こころの未来研究センターホームページで公開 |
4月 | 神奈川県清川村の活性化に向けて、小水力発電についての勉強会を開催 |
5月 | 陽野ふるさと電力寺沢川発電所 運転開始 |
6月 | 埼玉県横瀬町で生川小水力発電事業の検討開始 |
9月 | クラウドファンディング検討会開始 |
10月 | 武甲山未来フォーラムイベントで武甲山登拝(御嶽神社正式参拝) 静岡県川根本町と環境省「ふるさと絵本づくり」第一回会合 神奈川県清川村で、第2回小水力発電勉強会開催 |
12月 | 秩父神社にて武甲山未来フォーラム勉強会/武甲岳人会幹部との交流会 |
鎮守の森コミュニティ推進協議会は、鎮守の森保全・再生、お祭りの再生・活性化、地域文化の掘り起し・再評価、新たな地域名物の創生など、地域におけるさまざまなテーマをつないでトータルにコーディネートしています。
私たちの問題意識や活動に興味を持たれたみなさまからの忌憚のない意見やご質問を歓迎します。さまざまな場面での連携の可能性について関心のある方がいらっしゃれば、ご連絡いただければ幸いです。